2018.11.9
ことわざで英文法を学ぼう(^o^)/[Vol.3] 【Kill not the goose that lays the golden eggs.】
ことわざで英文法を学ぼう(^o^)/[Vol.3]
【Kill not the goose that lays the golden eggs.】
「黄金の卵を産むガチョウを殺すな」
【文法・語法】
文頭のKill not は、Don’t killのことで否定命令文。gooseは「(雌の)ガチョウ」で複数形はgeeseになる。thatは主格の関係代名詞で先行詞the gooseを修飾。laysは他動詞lay「~を横たえる、置く、卵を産む」の三人称単数現在形。ちなみに動詞の活用は、lay-laid-laid-layingです。自動詞lie-lay-lain-lying「横たわる、横になる、置いてある、ままである」と混同しないように!
これはAesop’s Fables(イソップ物語)から出たことわざで、毎日1個ずつ黄金の卵を産むガチョウを持っていた男が、ガチョウの腹の中にはさぞかし金の卵がたくさん詰まっていると思い、一度にそれを手に入れたくなり、そのガチョウを殺して腹を割ってみたが、中には何もなく、結局、元も子もなくなってしまったという話に由来します。「目先の利益に目がくらんで、将来の永続的利益を犠牲にするな」という忠告です。
goose「1.ガチョウ、2.ばか、まねけ、とんまな娘」は、高貴なswan「白鳥」に対して、従順で愛嬌があるがやや不器用とされ、「とんま」の代名詞にもなります。
イソップ物語からは、この他に、いろいろな表現やことわざが生まれています。
*Who will bell the cat?
「誰が猫の首に鈴をつけるか」
皆さんご存知のThe Mice in Council(鼠の評定)ですね。現在、bell the cat(猫の首に鈴をつける)は、「(皆のために)進んで難局に当たる、大胆なことを企てる」という慣用句になっています。日本語の「言うは易く行うは難し」に相当します。
*The grapes are sour.
「あのブドウはすっぱい」
狐がおいしそうに熟したブドウの木の下にやってきて、取ろうとして何度もジャンプしたが、どうしても届かないので、次のようにつぶやいてその場を去った。
The grapes are sour, and not at all fit for my eating. I’ll leave them to the greedy birds. They eat anything.
(あのブドウはすっぱくて、俺の口にはとてもあいっこねえ。食いしん坊の鳥の奴らに残しといてやれ。あいつらは何でも食うからな)
この話から、このことわざは、欲しくても手に入らない時の負け惜しみを表すようになりました。sour grapesとも言います。
It’s just sour grapes.「それは単なる負け惜しみだ」
*cry wolf「虚報を伝えて人を騒がせる」も、みなさんご存知のオオカミ少年の話から出た慣用句です。
【塾長の想うこと・・・】
ガチョウのことわざを見ると、受験勉強にも、私たち大人の目標達成にも全てに共通するなと感じます。私たちはついつい大きな結果を欲しがってしまい、日ごろの一回一回の大切さを忘れてしまう傾向にあります。自己実現している人こそ、他人に何と言われようと日々の小さく見えるルーティーンに価値を見出し、時々振り返ってみて、そこまで自らが継続してきた結果手にした成長に喜びを感じることができる。そしてその繰り返しの成功体験から自信をつかみ、太い自分軸を作り上げていくことができるのだと思います。
目の前の一回一回のルーティーンを、未来のありたい自分像になれるんだという、自分自身に対する可能性に繋げることができるかどうか!
自らと真剣に向き合い、葛藤している人ほど、人間として成長しています!
だから、可能性のある自分を信じて頑張れ受験生!
静岡県 富士市
自己成長し、夢を実現できる塾
大学受験英語 長谷塾
2018.10.29
ことわざで英文法を学ぼう(^o^)/[Vol.2] 【A rolling stone gathers no moss.】
★★★ことわざで英文法を学ぼう(^o^)/[Vol.2]★★★
【A rolling stone gathers no moss.】
「転がる石に苔むさず」
【文法・語法】
rollingは自動詞roll「転がる」の現在分詞で名詞stoneを修飾、このgatherは他動詞で「~を集める、引きつける」の意、noは形容詞で名詞moss「苔(こけ)」を修飾しています。
因みにgatherは古英語gaderian「一緒になる」が原義で、together「一緒に」もその仲間です。
このことわざは、イギリスとアメリカで解釈が異なることわざのひとつです。イギリスでは、「たびたび商売を替えたり、転居したりする人には金がたまらない」という意味に解釈し、日本の「石の上にも三年」に相当します。また「浮気者は真の愛情が得られない」といった意味で使われることもあるようです。つまりイギリスでは、a rolling stoneを「腰の落ち着かないもの、浮気者」の意にとり、苔のような「古いもの」に価値を見出しています。日本人の「苔」に対する考え方も同様で、「君が代」の「苔のむすまで」という歌詞からも分かります。
一方アメリカでは、a rolling stoneは「積極的で活動的な好ましい人」であり、mossをかびやさびなどと同様に汚いもので捉えています。アメリカ人は、mobility「動くこと」に価値を置く国民で、有能な人間ほど会社を転々と替わり、替わるごとに給料も地位も上がる。住まいも収入が上がるたびに替えていく。ある統計によると、日本人の一生における引っ越しの回数は5回であるが、アメリカ人は平均15回、成功した実業家などの場合は平均25回であるらしい。またアメリカは、離婚、再婚率も非常に高い国でもありますね。
同じことわざでも、それを使う国民の価値観や人生観によって異なった解釈がなされるのは興味深いですね。
ふと日本語のことわざに目を向けてみると二通りの解釈ができるものがあります。
例えば、「犬も歩けば棒にあたる」は、本来は「なまじ動き回ると思わぬ災難にあう」という意味でしたが、現代では、「歩き回っていれば、そのうち良いことに出会う」というように解釈することが多いようです。
みなさんは、イギリス的、アメリカ的、どちらの解釈がお好きですか?
【塾長の想うこと・・・】
何かを得たいと本気で思えば思うほど、そう簡単には手に入らないとしみじみと実感します。私個人的には、上記のことわざのアメリカ人的解釈が好きで、まずはできる限り行動してみて、うまくいかなければまた次、という発想が好きですが、その過程で自ら見極めて決断したからには「苔のむすまで」のように、小さな失敗など気にせず、継続し続けることが自己実現につながると感じます。覚悟を決めたものに対しては、長期的なスパンからの俯瞰力が大切で、一回一回の一見失敗のように見える体験を、いかに自分の血肉に替えていけるか、またそう解釈できるかが鍵だと思っています。
未来の明確なvisonを持って、ワクワクしながら日々精進しましょう!
静岡県 富士市
自己成長し、夢を実現できる塾
大学受験英語 長谷塾
2018.10.12
ことわざで英文法を学ぼう(^o^)/[Vol.1] 【It is no use[good] crying over spilt milk.】
★★★ことわざで英文法を学ぼう(^o^)/[Vol.1]★★★
【It is no use[good] crying over spilt milk.】
「こぼれたミルクを嘆いてもむだだ(覆水盆に返らず)」
このことわざにはいろんな異形表現があります。…
There is no use[point] (in) crying over spilt milk.
No weeping for shed milk.
【文法・語法】
it は形式主語でcrying~が真主語。通常形式主語に対する真主語はto-Vやthat節が多く使われますが、ことわざのような一般性を表す場合はVingが使われることがあります。noは形容詞でuseを修飾。このuseは名詞で「役立つこと、有用性」の意味。この前置詞のoverは関連を表し、aboutよりも継続的な行為や関心などを暗示しています。spiltは他動詞spillの過去分詞で名詞milkを修飾しています。
類似のことわざに、
What is done cannot be undone.
「いったんしたことはやり直せない」
があります。
このことわざはには必ず『覆水盆に返らず』という日本のことわざが当てられており、現代では、後悔先に立たず(一度してしまったことは取り返しがつかない、終わったことをくよくよしても仕方ない)という意味で使いますが、本来は「一度別離した夫婦の仲は元に戻らない」という意味だったようです。
「覆水」は、spilt milkとなっていますが、これは英米人の生活にミルクが深い関係を持っているためで、ミルクを使った表現ははたくさんあります。
white as milk「真っ白い」、milk and honey「豊かな生活の糧、生活の豊かさ」、milk and water(《英》非難して)「水で薄めた牛乳、気の抜けた話、めそめそした感情、おざなりである」、the milk of human kindness「温かい人情」
【塾長の想うこと・・・】
人生教訓になることわざですね。私自身もこれまでの様々な学びの中で、後悔することが大分少なくなりました。①なるべく後悔しないように、選択するときに吟味すること、②自らの責任で吟味して選択した以上、後悔・失敗という概念を持たないこと、③長期的なプロセスの中でのうまくいかない短期的、一時的な結果にいちいち左右されないこと。
この3つを心がけています。
ひとことで言うと、Believe in yourself!
ですね。
誰よりもまず、自分が自分を一番信じてあげましょう
静岡県富士市
自己成長し、夢を実現できる塾
大学受験英語 長谷塾
2018.9.21
中3 第1回学力調査の結果!
みなさん、こんにちは。塾長の長谷川です。
夏休みの頑張った結果を、明確な数字で出すことができましたね。
中3生、みんなすばらしい!この調子で突っ走りましょう!
【中3 第1回学力調査の結果!(英語50点満点)】
■50点満点 2名
■49点 1名
■48点 1名
■47点 1名
■46点 1名
■44点 2名
■42点 2名
※中3塾生13名中、10名が42点以上でした!ほんとにすばらしい!!
静岡県富士市
自己成長し、夢を実現できる塾
大学受験英語 長谷塾
2018.7.16
本気の英語!夏期講習
2018.7.16
夏期講習
いよいよ夏期講習!
特に受験生は、1回1回が貴重な時間となります!
本気で頑張ろう!
夏期講習日程はこちらをクリック!
↓ ↓ ↓
summer_seminars_2018
2018.7.16
ホームページ開設にあたってのご挨拶
こんにちは。塾長の長谷川です。
お陰様で当塾も2018年3月で10周年を迎えました。地域の皆様の勉学に対する熱意とあたたかなサポートのお蔭でここまでたどり着くことができました。皆様への恩返しは、私自らが学び続け、勉強面でも、精神面でも、今まで以上に地域の皆様に貢献することだと常々考えております。
当ホームページでは、What’s Newにおいて、定期テスト結果の現状や対策、各講習の案内等の近況をお知らせ致します。また、私の日ごろの気付きや学びをアウトプットすることで、目にして頂いた方々への何らかのヒントや発見、勇気になって頂けたらと思い、定期的に更新させて頂きます。
また、卒塾された皆様にもご覧頂き、青春のワンシーンへの郷愁を抱き、現在のご活躍の更なる原動力にして頂けたら幸いです。また皆様からの想いやメッセージもお待ちしております。
このホームページが、皆様との架け橋となり、より深いつながりを築き、結果的に皆様への貢献の一途となることを望んでおります。
大学受験英語 長谷塾
塾長 長谷川雅彦