ことわざで英文法を学ぼう(^o^)/[Vol.3] 【Kill not the goose that lays the golden eggs.】

📘📘📘ことわざで英文法を学ぼう(^o^)/[Vol.3]📕📕📕
【Kill not the goose that lays the golden eggs.】
🐔「黄金の卵を産むガチョウを殺すな」🐓

 

【文法・語法】
文頭のKill not は、Don’t killのことで否定命令文。gooseは「(雌の)ガチョウ」で複数形はgeeseになる。thatは主格の関係代名詞で先行詞the gooseを修飾。laysは他動詞lay「~を横たえる、置く、卵を産む」の三人称単数現在形。ちなみに動詞の活用は、lay-laid-laid-layingです。自動詞lie-lay-lain-lying「横たわる、横になる、置いてある、ままである」と混同しないように!

 

これはAesop’s Fables(イソップ物語)から出たことわざで、毎日1個ずつ黄金の卵を産むガチョウを持っていた男が、ガチョウの腹の中にはさぞかし金の卵がたくさん詰まっていると思い、一度にそれを手に入れたくなり、そのガチョウを殺して腹を割ってみたが、中には何もなく、結局、元も子もなくなってしまったという話に由来します。「目先の利益に目がくらんで、将来の永続的利益を犠牲にするな」という忠告です。

goose「1.ガチョウ、2.ばか、まねけ、とんまな娘」は、高貴なswan「白鳥」に対して、従順で愛嬌があるがやや不器用とされ、「とんま」の代名詞にもなります。

 

イソップ物語からは、この他に、いろいろな表現やことわざが生まれています。

 

*Who will bell the cat?
「誰が猫の首に鈴をつけるか」🐈🐁

皆さんご存知のThe Mice in Council(鼠の評定)ですね。現在、bell the cat(猫の首に鈴をつける)は、「(皆のために)進んで難局に当たる、大胆なことを企てる」という慣用句になっています。日本語の「言うは易く行うは難し」に相当します。

 

 

*The grapes are sour.
「あのブドウはすっぱい」🦊

狐がおいしそうに熟したブドウの木の下にやってきて、取ろうとして何度もジャンプしたが、どうしても届かないので、次のようにつぶやいてその場を去った。

The grapes are sour, and not at all fit for my eating. I’ll leave them to the greedy birds. They eat anything.
(あのブドウはすっぱくて、俺の口にはとてもあいっこねえ。食いしん坊の鳥の奴らに残しといてやれ。あいつらは何でも食うからな)

この話から、このことわざは、欲しくても手に入らない時の負け惜しみを表すようになりました。sour grapesとも言います。
It’s just sour grapes.「それは単なる負け惜しみだ」

 

*cry wolf「虚報を伝えて人を騒がせる」も、みなさんご存知のオオカミ少年の話から出た慣用句です。

 

【塾長の想うこと・・・🧐
ガチョウのことわざを見ると、受験勉強にも、私たち大人の目標達成にも全てに共通するなと感じます。私たちはついつい大きな結果を欲しがってしまい、日ごろの一回一回の大切さを忘れてしまう傾向にあります。自己実現している人こそ、他人に何と言われようと日々の小さく見えるルーティーンに価値を見出し、時々振り返ってみて、そこまで自らが継続してきた結果手にした成長に喜びを感じることができる。そしてその繰り返しの成功体験から自信をつかみ、太い自分軸を作り上げていくことができるのだと思います。

目の前の一回一回のルーティーンを、未来のありたい自分像になれるんだという、自分自身に対する可能性に繋げることができるかどうか!
自らと真剣に向き合い、葛藤している人ほど、人間として成長しています!
だから、可能性のある自分を信じて頑張れ受験生!🌟

 

 

 

 

 

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