ことわざで英文法を学ぼう(^o^)/[Vol.2] 【A rolling stone gathers no moss.】
★★★ことわざで英文法を学ぼう(^o^)/[Vol.2]★★★
【A rolling stone gathers no moss.】
「転がる石に苔むさず」
【文法・語法】
rollingは自動詞roll「転がる」の現在分詞で名詞stoneを修飾、このgatherは他動詞で「~を集める、引きつける」の意、noは形容詞で名詞moss「苔(こけ)」を修飾しています。
因みにgatherは古英語gaderian「一緒になる」が原義で、together「一緒に」もその仲間です。
このことわざは、イギリスとアメリカで解釈が異なることわざのひとつです。イギリスでは、「たびたび商売を替えたり、転居したりする人には金がたまらない」という意味に解釈し、日本の「石の上にも三年」に相当します。また「浮気者は真の愛情が得られない」といった意味で使われることもあるようです。つまりイギリスでは、a rolling stoneを「腰の落ち着かないもの、浮気者」の意にとり、苔のような「古いもの」に価値を見出しています。日本人の「苔」に対する考え方も同様で、「君が代」の「苔のむすまで」という歌詞からも分かります。
一方アメリカでは、a rolling stoneは「積極的で活動的な好ましい人」であり、mossをかびやさびなどと同様に汚いもので捉えています。アメリカ人は、mobility「動くこと」に価値を置く国民で、有能な人間ほど会社を転々と替わり、替わるごとに給料も地位も上がる。住まいも収入が上がるたびに替えていく。ある統計によると、日本人の一生における引っ越しの回数は5回であるが、アメリカ人は平均15回、成功した実業家などの場合は平均25回であるらしい。またアメリカは、離婚、再婚率も非常に高い国でもありますね。
同じことわざでも、それを使う国民の価値観や人生観によって異なった解釈がなされるのは興味深いですね。
ふと日本語のことわざに目を向けてみると二通りの解釈ができるものがあります。
例えば、「犬も歩けば棒にあたる」は、本来は「なまじ動き回ると思わぬ災難にあう」という意味でしたが、現代では、「歩き回っていれば、そのうち良いことに出会う」というように解釈することが多いようです。
みなさんは、イギリス的、アメリカ的、どちらの解釈がお好きですか?
【塾長の想うこと・・・🧐】
何かを得たいと本気で思えば思うほど、そう簡単には手に入らないとしみじみと実感します。私個人的には、上記のことわざのアメリカ人的解釈が好きで、まずはできる限り行動してみて、うまくいかなければまた次、という発想が好きですが、その過程で自ら見極めて決断したからには「苔のむすまで」のように、小さな失敗など気にせず、継続し続けることが自己実現につながると感じます。覚悟を決めたものに対しては、長期的なスパンからの俯瞰力が大切で、一回一回の一見失敗のように見える体験を、いかに自分の血肉に替えていけるか、またそう解釈できるかが鍵だと思っています。
未来の明確なvisonを持って、ワクワクしながら日々精進しましょう!🌟🌟🌟
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